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ふにおちた

先日、映画を観にいきました。

Canta!Timor 「カンタ ティモール」

http://www.canta-timor.com/

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日本が深く関わりながら、ほとんど報道されなかった東ティモールの闘いをとりあげたドキュメンタリー映画です。

東ティモールという国の名前を聞いたことはありましたが、調べたことはなく、
大好きなバリ島からも近いこの島で何があったのかと、この前のアースデイ瀬戸内でもらった
映画のチラシをみて、この映画を観てみたいと思いました。

「3.11以降の日本人の生き方のヒントが、この映画につまっている。」とチラシに書いてありました。

観終わって、まさにその通りだと実感しました。

「絆」ってそうだっけ?「絆」ってなんだろう...って思ってました。
「やっぱそうだよね」と腑に落ちました。

東ティモールの独立をめぐっての悲惨な過去の話や、映像もありました。

でも、それだけを伝えたいという映画ではないのです。

24年間の闘いの中で、国民の三人に一人が命を落としながらも彼らは言いました。

日本人も、インドネシア人も恨んではいない。過去のこと。
人類はひとつの兄弟なのさ
父もひとり 母もひとり 大地の子供
憎んじゃだめさ 叩いちゃだめ
戦争は過ちだ 大地が怒るよ

目の前で愛する人が殺されたという人に会うたびに
監督は聞いたといいます。
恨んでないのかと。

ほぼ全てのひとが「恨んでいない」というそうです。
「悲しい、とても悲しい、悲しみは消えない。でもそれは怒りじゃない。憎しみからは何も生まれない」と。


目の前に起こっていることの原因は誰かのせいではなく、自分の中にある...

人として間違っていることに加担することは生きている意味がない。
決して魂を売らない、命の道に立ち返る...

やろうとしていることが命にそったことであれば、必ず実現する。


とにかく心に響く言葉ばかりでした。

そして、今の日本にも言えることです。

見えない大きな力が動いています。
目に見えることは真実ではないことかもしれません。

無関心でいること。
知ろうとしないこと。

それはその大きな力に加担していることと同じです。

とにかく、一人一人がそれぞれ「私にできること」を...


この映画の上映の言いだしっぺは20代前半であろう青年でした。

発せられる言葉はとてもハッキリとそして力強いものでした。

インディアンが好きだという彼は言いました。
「インディアンは7代先の子孫のことを考えて行動する。」と。

こんな若い子が、今のことだけじゃなくて、未来の子供たちのことまで考えてるのかと...

いやぁ、今どきの若い子しっかりしてますね。



とにかく、いろんな人に観てもらいたい映画です。





監督がまた可愛いの


# by swallow-hair | 2012-05-14 14:30 | 気づき